大分県のいいものだけを集めた、大量生産できないけれど、作り手の思いが詰まった商品を販売しているショップを運営しています。大分という地方都市から、全国へ地域の良さを発信したいとがんばっております。先日地震があり苦しい時期ではありますが、大分県別府市はみんな力を合わせてがんばっております。是非皆様、お越しください。ネットショップも御覧ください。本日はどうもありがとうございました。
今回「にっぽん文化奨励賞」の選定という大役を仰せつかるにあたり、編集部が重視した点は2点です。ひとつはその商品が「地域に馴染んでいる」という点であり、もう一点は消費者が「日常の中に取り入れられる」という点でございます。
「地域に馴染んでいる」ということはつまり、地域の人としっかりと結びついていることで継続的に生産・発信ができるということであり、「日常の中に取り入れられる」ということは我々が「普段から使いたい」と思えるものが“文化の定着”につながると思ったからです。
今回エントリーされた商品はどれも非常に素晴らしく、編集部一同悩みましたが、今回は上記の2点から「佐伯ごまだし」を選ばせていただきました。
古くから佐伯の漁師の家庭で愛されている郷土料理「ごまだしうどん」。その「ごまだし」の魅力を一番近くで見てきた漁村の女性グループの方々が見出した可能性に、地域の今までとこれからを自然につなげるアイデアが光っていました。
また、試食はうどんでいただきましたが、少しの量でしっかりとおいしさを感じました。試食させていただいた編集部からもレシピのアイデアなども飛び出し、「ごまだし」が普段の生活に“当たり前に存在できる”と感じました。
僕らは福岡の八女という、福岡県南の伝統的な建造物が残る地区で、お店とネットショップをやっています。久留米絣という福岡県南の織物を中心に、「もんぺ」っていう昔ながらの形態を現代に変換しながら販売をして、その背景や生産工程も伝えながら運営しています。今回は軽い気持ちで来たのに、こういう賞をいただけて本当にありがたく思います。ありがとうございました。
日本全国の商品や工芸品を扱うのではなく、九州ちくごのものづくりに特化されているのが良いと思いました。そして、ただモノを売っているだけではなく、地域の文化を伝えようとされているところもいいと思います。こういう会社が成功すれば全国の地方の同業者さんにとっても良い見本となると思いますので、どんどん業績を伸ばして頂きたいと思います。これからもものづくりをされている方々をますます総合的にプロデュースされていくと良いのではないでしょうか。今後うなぎの寝床さんがどのような広がりを見せられるのか楽しみです。
私的な意見を言わせて頂きますと、うなぎの寝床さんらしさみたいなものが今後もっと色濃く出てきてもいいような気がします。それは商品のデザインなのか、セレクト力なのか、会社の哲学なのかはわかりませんが、「あーこれってうなぎの寝床さんらしいねー。」とお客さんに言われる事が大事な気がします。何か会社の代表作や名物のようなものを作ることでもいいと思います。そういうこところも会社の“価値”ですし、それが“強さ”にもなりますし、同業他社との差別化につながるのではないでしょうか。偉そうな事を言ってしまいまして申し訳ありません。
最終的には、様々な九州の魅力を伝える会社になって頂きたいと思います。